オーストラリアのニトミルク(Nitmiluk)国立公園での壮絶出産記!普通の基準がヤバすぎた。

オーストラリア・国立公園滞在記

みなさん、こんにちは。
オーストラリアに住み始めて気づいた、価値観のちがい!

今までの私の普通は、私が経験してきた、私が生きてきた、私が育った環境の中で知った普通だった。
国や場所が変われば、普通も変わる!そんな私の体験を紹介したいと思います。

わたしが妊娠5か月中から過ごした場所が、このオーストラリア、ニトミルク国立公園。
初めての出産を過ごすことになった場所です。
日本で過ごしていた妊婦生活とは全く違い、驚きの妊婦・出産記をお楽しみにしてください!

オーストラリア ニトミルク国立公園

キャサリン渓谷(Katherine Gorge)で有名なニトミルク国立公園です。
ここの先住民は ジャオワン族、『ニットミルク』とは、ジャオワン族の言葉で『蝉の夢の場所』
その名の通り、蝉のあの声、ミーンミンミン、ミーンミンミンがよく聞こえました。

場所

ニトミルク国立公園 (Nitmiluk National Park) は、
オーストラリアのノーザンテリトリー州にある、キャサリン(Katherine)市の中にある国立公園です。
ダーウィン(Darwin)からは車でおよそ片道3時間。
片道3時間って色んな景色が見れると思うところですが、、、赤い土と牛と道路のみ。
もうね、進んでいるのか、進んでいないのか、時速も120キロで走っているのに、何も通過する物体がないと、進んでる早さも分からなくなってしまうんです。
運転中に眠ってしまわないようにするのが大変です!車さえすれ違いませんから!!

気候

雨季と乾季です。
日本でいうところの、夏の気候のみって感じ。服装も夏服だけで大丈夫です。
日差しがとっても強いので、日焼けを防ぐための長袖があってもいいと思います。
一枚くらいジャンパーがあったほうがいいかな、一応冬があるので。

日本で育った私の雨季のイメージと言えば、6月のシトシト降る雨、アジサイ、カタツムリ。
ここの雨季は道がふさがり、ワニが動き回り、野生の動物が近寄ってくるという季節でした。

雨季になる前の雨で、すでに道路がふさがっています。


ここで一番大切なのは、絶対に車で進まない!です。
進めるか?安全なのか?分からないときは進まない!

まずは様子を見る、地元の人に聞く、安全か確かめてから車で進みましょう。

ワニがいる事もありえます!
雨が多くなると、川の水も溢れるのでワニさんの動く範囲が広くなるのです。
夜の運転中に運転してる道にクロコダイルが歩いていたことがあります。Σ(・□・;)

ニトミルク国立公園の見どころ

やっぱりキャサリン渓谷!第一、第二と続いています。
ナショナルパークのレンジャーさんとボートに乗ってツアーをお楽しみください♪

これ、ワラビー。
ワラビーのママと赤ちゃんです。
ワラビーってカンガルーより小さくて、可愛い顔ですね。
とっても人間に慣れているので、食べ物を欲しくてこんなに近くにやってきます。
たっくさん、居るんですよ!

オーストラリアに居ても、先住民の方たちと会うのは以外と少ない!
歴史を学んでもらうと分かるんですが、ここでは割愛させてもらいます。

ここノーザンテリトリー州、キャサリンでは普通にいらっしゃいます。
逆に、わたしが目立つ!
日本人をみたことないんでしょうね!
頭の上から足の先まで見られてました。

ニトミルク国立公園での妊婦の生活

ほんと大変でした!
妊娠してると2倍に暑いって知ってますか? もうここでは5倍に暑かった!

あとね、蚊に似てるサンドフライに刺されて身体中に刺された跡が出来て赤い点(Red Dot)ちゃんと呼ばれてました。本当に痒くて痒くて大変でした!

私が過ごした家は国立公園内の小さなスタッフの家です。
この他にも一人部屋のドンガという寝室だけの小さい部屋もありました。
家族用の大きなお家もあったし、ここに働いてるスタッフもキャサリン市にお家があって、そこから通って来る人も沢山いました。

プレハブか??

ここに住んでたんですよ!
キッチンはありましたけど、トイレはなく、他のスタッフも行く共同のトイレ。
オーストラリアのキャンプサイトに行くとよくあるスタイルなんですけど、、、、分かりますかね?

夜のトイレ

あのね、シャワーもトイレも夜には行きたくないんですよ!
いつも昼間に使うようにしてました。真っ暗で怖いんだもん!!!

でもね、妊婦はトイレが近いんですよ、行きたくなくても行かなくちゃいけない。。。
どう歩くか分かりますか?
懐中電灯を右から左と大きく振ってヘビとか居ないようにチェックしながら歩きました。
国立公園など、自然の多い場所では自分の前だけじゃなくて、左右全体を見るようにしましょう!

食べ物

ここでは普通に食事を作ることが出来ました。
キャサリン市のスーパーマーケットまで車で15分程度です。普通に食材を買ってプレハブの中のキッチンでご飯を作って食べてました。

ね!プレハブの中に小さなシンプルキッチンが!
ちゃんと電気と水が通っているのでご飯を作ることができました。

どうみてもチキンが焦げてて、野菜が焼けてない。。。
こうやってオーブンに入れっぱなし!というご飯って簡単ですよ。
オーブンって日本で使ったことなかったけど、けっこう便利だな!と思いました。

この立派なフルーツたち
みてください、この大きなマンゴ!
ミカンもライムも唐辛子も全部友達の庭からもらってきた!

よく気をつけてドライブしてると道にマンゴーの木があったりと、お金がなくても生きて行ける!と思えますよ。

友達

はい、ワラビー!
美味しそうに人参たべてます。

グリーンフロッグ。
どこにでもいる、トイレの便器を開けたら中に居たり。。。。
(@ ̄□ ̄@;)!!ホント、ビックリするから。

キャサリン病院

私の初出産をすることになる病院です。
ニトミルク国立公園があるキャサリン市に唯一ある病院がキャサリン病院。2006年の国勢調査ではキャサリン市内の人口はおよそ5800人程となっています。

オーストラリアでは分からないだろうから、日本で妊娠に必要な検査を全部終わらせていたのに、英語訳に出来なかったため、一からやり直しになってしまいました。
そのおかげで、日本人の超音波技師(Radiologist)さんに会いました!
わたしのお腹の赤ちゃんを見て、アジアンベイビーですね。胴が長い!って。(笑)

絶対にキャサリン市にいる唯一の日本人だったと思います!

病院の裏話

わたしも今では病院で勤務していて思いますが、、、
日本とオーストラリアでは違いますね。

働き方が、リズムが、ラクチンです。(笑)
わたしの母は、私が生まれる前から今でも看護婦ですが、
勤務時間はバラバラで、寝てるのか寝てないのか分からない生活をしてました。

キャサリン病院では、夜勤の人はいつも夜勤、とくにお局(おつぼね)さんたちは楽な夜勤から動かないそうです。愚痴を聞きながら笑ってました!
手術中もドクターの好きな音楽流しながらオペをしたりとリラックスしてるそうです。

わたしも職種は違いますが、日本で働いていた時と、オーストラリアとでは働き方、休みの取り方が全然ちがいますね。

わたしは優等生

妊娠検査に病院へ行くと、こういう質問がありました!

  • お酒を飲むか?
  • 煙草を吸うか?
  • 暴力をうけているか?

もちろんこれだけじゃないですが、これらの質問が該当しない私はとっても優等生!
日本では、体重が増えるたびに、看護婦さんやお医者さんからは『お菓子は控えるように、もう少し頑張りましょうね』と劣等生だったのに、同じ私でもオーストラリアでは違う評価でした!

暴力をうけているか?
パートナーも居ないところで聞かれるんですよ、真剣に!
わたしは何でだろう?ってその時はわからなくて、旦那に相談しました。
残念なことですが、普通にある事で少しでもそういう状況にいる女性を救うためだったんですね。

ニトミルク国立公園での出産報告

はじめての妊娠なのに、英語も話せなくて、家族どころか、日本人も居ないこの場所で出産をすると決めた私の経験談、まだまだ続きますよ。

出産間近はどうだった?

日本の病院での経験がないので比較はできませんが、何があったかを報告させてもらいます。

真夜中に陣痛が来たので旦那と車で病院へ向かい、陣痛と戦いながら病室のベッドでその時を待っていました。
初めての妊娠ということもあり、実は勘違いでした!!
待てど、待てども、陣痛は普通に来るのですが、陣痛の感覚がぜんぜん縮まりませんでした。
でも、帰らされることなく丸一日そのまま病室に居ました

姉の経験談からすると、日本の場合『一度帰ってください!』ってなるそうですね。

昨晩から産む気満々だったのに、次の日の午後になってもこんな感じでしたぁ。

病院の施設

お産のスタイルは、好きな形(寝る、立つ、座る、何でも良し)で、好きなように出産してください!っていう説明は事前に受けていました。

『お風呂好き?お風呂あるよ!』看護婦さんが勧めてくれました。

水中分娩があったかは分かりませんが、お風呂の施設があったのはラッキーでした。
温かいお風呂に入ってとってもリラックス

今おもえば、病室、分娩室、お風呂、トイレと施設はとてもキレイで田舎とは思えないような設備が揃っていたと思います。

分娩室へ

その時が来ました!お湯に浸かっていたら陣痛の感覚がすごく短くなってきたので、分娩室にむかうことになりました。
お風呂のプカプカ感が良かったなぁ。。。

陣痛が痛くなってきて、笑いガス?を付けてくれましたが全然痛みは減らず、頑張って力んでたら、、、
『あら?ガスがはいってなかったわぁ』って看護婦さん。。。

(; ・`д・´) もう無視です。こっちは真剣に戦ってるところですから!
ベッドに仰向けが合わなかったので、床に膝をついてイスに座っている旦那さんに抱きついている様な出産体系になりました!

ここからはすごく早くて、30分以内に赤ちゃんが誕生!
余りにも早すぎて、ドクターがいないうちに産んでしまいました!

疲れ果てている私は、シャワーチェアに座ってシャワーしていると、隣ではもう数回出産経験済みのお母さんが今出産を終えて、一人で立ったままシャワーを浴びて、そのまま帰るって!!

わたしは車いすで病室まで送ってもらい、ヨロヨロしていたのに。。。
経験済みのママは強いですね!

出産した後の病院の部屋は?

ここキャサリン病院ではアボリジニーの女性がすごく多く、彼女達の文化では一人でいるのは不安なようで、グループ部屋にいる方が落ち着くようです。

わたしは個室のほうが落ち着くので、個室に入れてとっても良かったです。
しかも気がすむまでずっと居ればいい!と言われていて、4日か5日くらい入院していたと思います。

ね、普通の病室だね。田舎だけどけっこうやるね!

赤ちゃん

オーストラリアでは私のベッドの隣に赤ちゃん用のベッドがあり、出産直後から赤ちゃんと隣同士で過ごしました。

可愛い寝顔なんです。でも泣き始めたら、もうパニックでした!

日本から送られてきた赤ちゃん用の一番小さい服も、3000グラムの赤ちゃんには大きかったです!

ぎゃーぎゃーぎゃーと赤ちゃんが泣くので、何していいのか分からなくて、ナースコールしてました!!
お母さんになった本能とか無い!
本当に何で泣いているのか分かりませんでした。(´;ω;`)ウゥゥ

何回もナースコールして、赤ちゃんの抱き方、おむつの変え方、授乳のしかた、看護婦さんに丁寧にいろいろ教えてもらいました!
英語は全然分かってなかったと思うので、どうやってコミュニケーションとっていたんだろう?!
結局、人間同士、英語が喋れなくても何とかなる!

病院食

全然覚えてません。。。。(/ω\)
覚えてたのは朝食にオーストラリアでは一般的なオーツとかウィートビックスが出てたけど、私嫌いでした。
たぶん家からごはんを持ってきてもらってたと思います。
とても自由だったから帰っても、帰らなくてもいいよぉーって雰囲気です。(笑)

出産費用

ここオーストラリアでは出産費用はパブリックかプライベートで変わります!
オーストラリアの医療システムはパブリックは無料で、プライベートの保険に入っている人は保険を使って支払いをします!

ここキャサリン市にはもちろんパブリック、市立病院しかないので無料でした!
わたしのビザはブリッジングの状態で、まだ日本のような国民保険であるメディケアがもらえていなかったので、出産費用がかかる前提で出産に挑んだので、支払いが無かったのはとってもラッキーでした!

ね、こういう意味でもオーストラリアはリラックスしているんですよね、良かったです。

国立公園・ド田舎で出産する人へ

私は一度しか出産をしたことがないし、都会の日本とは設備も違うだろうと思って心配してましたが、ここキャサリンでも普通にみんな出産してます。英語だろうが、日本語だろうが、出産するのは同じ人間ですので、やり方はそう変わりません。逆に空き部屋があったり、個室にいたいだけ入院できたのは、田舎ならではですね!

わたしはオーストラリアのド田舎にいるとお金がかからない!と思います。
キレイなお洋服着なくてもいいし、靴もビーチサンダルで1年間過ごせるし、
いざとなれば川で魚を釣って、道ばたの木から果物を収穫して生きていける!

郷に入れば郷に従えって感じで無理せずみんなと同じことしてれば大丈夫。
ご飯はこれじゃなくても、あれでいいよ。
子供が寝てるなら、自分も寝ればいいよ。

大自然の中にいると、そんな風に自然と思える環境でした。

jim jim Fallsにて

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