【本当のところ】ケアンズ住人が感じる“サイクロン”の実態と過ごし方

ケアンズ生活(Cairns Life)

2023年12月13日にサイクロン・ジャスパーがオーストラリア、ケアンズ近郊に接近してきました。私が10年以上住んできた中で一番大きかったのは2011年のサイクロン・ヤシ(カテゴリー4)です。今回のサイクロン ジャスパーも経験し、今後のサイクロンに対する準備と実際の私の感想を綴っていきます。今後のサイクロン対策の参考になれば幸いです。

サイクロン

まずサイクロンとは?日本のみなさんには聞きなれない言葉だと思います。
サイクロンはベンガル湾やアラビア海などのインド洋、南太平洋に存在する熱帯低気圧のうち、最大風速が約17m/s以上になったものを指します。 それに対して、日本でおなじみの台風は東アジア周辺の太平洋にて発生します。つまり台風もサイクロンも似たような性質であり、起こる場所によって名称が違うという事ですね。

実際にした前準備

サイクロンが来るという予報はすでにテレビ、メディア、会社や学校でも周知のことです。天気予報があって本当によかったです。住民はしっかり準備します。もちろん企業や学校などビジネスをしている人たちもしっかり安全対策をするのが当たり前です。

自分の住んでいる場所が洪水になる地域なのか?ということも知っておくべきです。もし危険な地域であるならば知り合い、友達、安全な場所へ避難することをお勧めします!

窓ガラス

サイクロンは強風が予想されます!何が飛んでくるかは不明なので窓ガラスにテープを貼り付けて万が一窓ガラスが割れても飛び散らないように、バッテンを描くように大きくテープを貼り付けておきます。

庭周辺

庭にある小物、玄関にあるプランター、アウトドア用のテーブルや椅子など全てのものを車庫にしまったり、安全な場所に片づけておきます。ゴミ箱も大きいですが壁にピッタリ寄せておきました!
高い木などは前もって低く伐採する家庭もあります。強い風で飛ばされたり、壊れたりしないように片づけておきましょう!

食料

電気が使えなくなる可能性もあるので、調理をしなくても食べられる食料を用意しておくのが賢明です。水の確保もお忘れなく!
わたしは水、ジュース、ツナ缶、ゆで卵、食パン、くだもの、お菓子を用意しておきました。
昼と夜ごはんは卵サンドとツナサンドでした。

サイクロンが来るとショッピングセンターから沢山の食料品が消え去ります。(泣)
トイレットペーパー、缶づめ、水が特に消えますね。本当にビックリします。スーパーの中の棚に物が無い!!!って見たことありますか??こういう状況がいつも起きます。

その他用意するもの

懐中電灯、ラジオ、キャンドル、ライター、ポータブル用のガスキッチンやオーストラリアの家庭にはよくあるバーベキューを使えるように用意しておくといいですね。

バスタブがある家庭は水を貯めておいて非常用の水を確保しておく。

ジェネレーターを持っていると電気を自分で起こすことが出来るので便利ですが、実際はサイクロンのためだけに用意するものではないですね。

サイクロン中

本当のところ、今回のジャスパーは小さかったです。ケアンズ近辺はカテゴリー1~2、だったので思ったほど雨は降らず、強風もそれほどではなかったです。よかった、よかった。

家で実際にしていたこと

何もすることはありません!!笑
電気が朝の9時ころからとまり、インターネットも使えないのでとっても暇でした。
塗り絵、数独、彼とおしゃべりしてました。

ボードゲーム、本などインターネットが使えなくなることを考えてエンターテイメントを用意しておくべきでした!

夜はキャンドルを使ってロマンティックなムードで私は好きでした。

停電が早く終わることを祈っていたのですが、復帰の予定は判らないので、冷蔵庫は極力開けないようにしていました。
携帯も暇つぶしに使っていましたが充電が切れる恐れがあったので、極力使わないようにしていました。

安全な場所に居るならそのまま家にいることが一番です。暇だからと出歩いたり、車で出かけたりしないほうがいいですね。

停電・断水

わたしのエリアは市内から車で15分くらいの住宅街で丸一日の停電でした。住む場所によって停電のある確率に差があります。
まず病院の近くの家やストリートでは停電はありえないでしょう。病院には緊急時の電源が用意してあるのでその並びにある家などでは停電になることはありません、もしなってもすぐに復旧します。
また市内近郊から復旧活動が始まるので、市内から遠ければ遠いほど復旧が遅れると思っていいですね。
今回はサイクロン中に断水することはありませんでした。
断水する可能性もあるので、バスタブなどに水を貯めてトイレが流せるようにしたり、水の確保はしておいたほうがいいですね。

サイクロン後

本当のところ、ここからの方が酷かったです!サイクロンが去ったと思いきや移動する勢いが減少して、内陸あたりに停滞し続けました。その結果、天候がすごく悪くなりました。雨季が来たのか?と思うほど雨が降り続けました。朝も晩もずーっと降り続けました。
トロピカル気候の雨季となるとバケツから水が落ちてくるような雨です、それが24時間、数日間続いたのです!

道路状況・洪水

地面が低いエリア、ビーチ沿いでよく洪水になる場所が予想どおりの洪水でしたが、今回はエアポート、高速道路などいつも以上に被害が大きく出ました。

ケアンズは移動する道の数が日本のように沢山あるわけではありません。海沿いのエリアから市内にくるのに一本道、真ん中らへんから2本道、、、という状況です。車での移動はこの道が絶たれると何処へもいけません。

サンドバックを使って水の浸入を防ぐ対策もあります。地元のかたなら洪水になりうる場所をしっています。もし近所の人がサンドバックを使っていたら、あなたも同じように防水対策をしたほうがいいと思います。

土砂崩れ、家の浸水

低い土地にある家、海岸線の家など浸水した場所や道路がたくさんあります。もちろん洪水指定エリアの家は対策もありますが、一階、駐車場エリア、庭などの浸水の被害はたくさんでました。

高い土地に住んでいる人にも被害は土砂崩れです!!
浸水の心配はありませんが、大量の雨が降り続けたことで山並みが崩れました。幸い人身事故はなかったということです。

家に被害が無くても水の増水でワニの出没が増加しました!そうなんです、ケアンズにはワニがいます。サイクロン後には普段は居ないような場所でワニの確認がされました。海水と繋がっている川や近辺では気を付けてください。

さいごに

サイクロン中もここオーストラリアのひとたちは割と普通に暮らしているように思います。
庭で水あそびをしたり、バーベキュー、家でみんなでゲームをしたり、自然災害をどうすることもできないので気持ちを割り切って楽しんでいる人も多かったと思います。

何が起こるか判らないので、一人にならないで、友達などみんなで協力しあって過ごすようにしましょう。
災害にあわれた人達もたくさんいるので、炊き出しや掃除のボランティアの人達、国からも援助が出たり、救援対策がされたようです。とっても感動する人との繋がりだと思います。

私もこんどのサイクロンまでには絶対にバーベキューを用意して温かい食べ物を作れるようにしたいです!

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