エアーズロック (ウルル) は私が来た2005年の頃の日本ではちょっと有名な場所だったんです。
日本で放映された ❝世界の中心で愛を叫ぶ❞ という映画が大流行していたからです。
本当のロケ地はここエアーズロックではなく、お隣のキングスキャニオンらしいですね。
まぁ、この時はまだ知りませんでしたから。( ̄▽ ̄;)
さておき、ここオーストラリアのオヘソ!ダウンアンダー(Downunder)とも言われている、ノーザンテリトリー州、砂漠地帯のこの大きな岩 、エアーズロックをご紹介いたします♪
エアーズロックって人が住めるの?
この写真から見える家のような建物はスタッフビレッジで、ここのリゾート地で働いているスタッフのための宿泊施設の場所です。
二人部屋や、家族用、いろんなタイプの家がありました。
その他にはコインランドリー、スタッフ用のバー(Bar)、スタッフ用のレクレーションの場所がこのスタッフビレッジにはありました。
エアーズロック(ウルル)は国立公園
国立公園、ナショナルパークとは?
その地域の自然と文化遺産を保護し、強化すること。
その地域の天然資源の持続可能な利用を促進すること、地域の特質に対する一般の人々の理解と愉しみ(レクリエーションの楽しみも含む) を促進するものです。
なので勝手にいい土地だなぁと大金を払ってこの土地を買うことはできないのです。
どんな人が住んでいる?
- この土地の先住民、ファーストネーションの人。
先住民の住んでいる場所はエアーズロック リゾートからは離れていて観光客などが入れる場所ではありません。
- 従業員
エアーズロックには観光地としてエアーズロックリゾートがあります。
ここには6つのホテル、キャンプグランド、スーパーマーケット、メディカルセンター、学校があります。
雇用されている間はここに住むことが出来ます。
10年以上もずっと住んでる人もいます。
エアーズロックに住んだ理由
わたしは1年間という期間限定のワーキングホリデーに来ていました。
日本ではそれはそれは仕事ばかりしていたので、
- 良い思い出を残す旅行をしたい。
- 日本で体験できないことをしたい。
- 日本で見れない景色を見たい。
という基盤がありました。
ここに来る前にも同じノーザンテリトリー州にいたし、この有名なエアーズロックを観ないで日本に帰るなんてあり得ない!という思いでやってきました。
わたしが来た2004年のワーキングホリデーVISAは1つの雇用場所に3か月まで滞在できました。
スーツケースを押しながら新しい土地に着いては知らない人、新しい仕事、初めての経験をする。
ちょうど全ての事に慣れた頃にお別れの3か月が来るという生活を繰り返していました。
エアーズロックでしたバイトはふたつ
日本では正社員、パート、アルバイトという名前を聞くと思います。
オーストラリアはフルタイム、パートタイム、カジュアルという仕事の種類があります。
日本の正社員はフルタイムになって、主婦のパートがパートタイム、アルバイトがカジュアルだと思ってくれれば大丈夫です。
フルタイムとパートタイムは病欠、ホリデーなどの有給休暇が付いていて、一定の就業時間が確保されています。
一方、カジュアルはそれが無いかわりに、時給が高く設定されています。
バイト① ハウスキーピング
ここエアーズロックには5つのリゾートホテルと、砂漠の中にラグジュアリーなテント式のホテルがあります。
わたしはエアーズロック内のホテルの一つ、アウトバック・パイオニアという3つ星のホテルのハウスキーピングを体験してきました!
普通に自分の家の掃除をするのと何ら変わりません。
でも今までしたことが無かったのは、、、
初めてベッドメーキングを習った!
小さい頃から布団に寝ていたし、大学の一人暮らしはベッドだったけど、ベッドメーキングなんてしたことなかった!
オーストラリアでは子供のころから普通に習うものだそうです。
これね、癖になりました!
ベッドの角をキレイにシーツでたたむ、しかも早く!
だんだん、自分の中で何かが目覚めてスピードと正確さ、美しさを競ってました。(笑)
ハウスキーピングの体験はまさに嫁入り修業でしたね。
親からも習わなかったことを、ここオーストラリアで体験してきました。
ティップ(TIP)がもらえた!
オーストラリアは普段の生活にティップは発生しません。
ですがエアーズロックという世界でも有名な観光地なので、アメリカ人、ティップ(TIP)制度のある国の人はティップを置いて行ってくれるんです。
3泊してる間、毎日ティップをおいてくれるお客さんもいました!
ティップ(TIP)はお礼だから、いい仕事をした証拠でもあります。
友達(オーストラリア人)はツアーガイドをしていたのですが、プライベートのツアーだっただけに最高のティップが$200ドルだったそうです!
ティップの相場は気持ちといえども、全体の10パーセントくらいと思ってくれて大丈夫です。
バイト② 星の日本語ガイド
残念ながらこんなに星をキレイに撮れるカメラは持っていなかったので、インターネットで近い感じの写真を探してみました。
星のツアーは写真のような星が肉眼で見えて、天体望遠鏡を使うともっと大きく星を観察することが出来ました。
エアーズロックには満点の星を見るというツアーがありました。
それはそれは美しい星空でした。
わたしの仕事はホテルで日本人客をピックアップして、星のガイドのイアンさんの英語を日本語に通訳するという仕事でした。
ツアー時間は2時間くらい。
雨の日や、曇って星空が見えない場合は星のツアーはキャンセルになってしまいます。
わたしは働いている感覚よりも、毎日ツアーを楽しむ観光客の一人でした。
働いているなんて感覚は全くなかったですね。
ミルキーウェイ (Milkyway)
7月7日の乙姫と彦星が一年に一度だけ会える、あの有名な天の川です。
わたしはエアーズロックの星のガイドをして、毎晩夜空を見上げると天の川があることを知りました!
本当にキレイ。
街灯はないし、空気汚染されていないので空が澄んでます。だから星空もとっても奇麗に見えました。
南十字星 (Southern Cross)
オーストラリアの国旗にもある、あの星です。
オーストラリアで見える南十字星、日本からは沖縄の更に南のほうへ行かなくては見えない星です。
空の南極に近いところに位置しているため、北半球にある日本からは見れない星。
オーストラリアに来たら是非とも南十字星を探してみてください。
近くには偽十字星 (フォルス クロス)も近くにありますよ、合わせて探してみると楽しいですね。
エアーズロックでの仕事のみつけ方
英語力もゼロで、誰も知らないオーストラリアで仕事を見つける事が出来るのか?
仕事はありますよ。
ここエアーズロックへ来たなりゆきも、仕事を斡旋してくれるエージェンシーがいたからです。
おそらく今もワーホリ生とリモートエリアの仕事を繋ぐエージェンシーは沢山あると思いますよ。
オーストラリアはワーホリなしでは仕事が回らない!
この広いオーストラリアのリモート地では働き手が足りません!
オーストラリアの政府はワーキングホリデー達にとっても感謝しているのです。
2015年9月から『セカンドワーキングホリデー』という新しいシステムが出来ました。
3か月以上の季節労働と言われる指定された場所、職種で仕事をすると、一年間ビザが延長されるという制度です。
なんと!今では3年間も滞在できる!!
わたしもこのブログを書くまで知りませんでしたが、今はオーストラリアの内務省が定める地域、職業を6か月就業した証明が出来ると更にもう一年延長することが出来るようです!
詳しくはオーストラリア内務省のホームページで確認してください。
スカウトされました。
星のツアーガイドの仕事はエアーズロックに来てから見つけました!
というか、スカウトされました!
ラッキーチャームはNTTドコモのドコモダケというキーホルダーをカバンに着けていただけ!
星ガイドのイアンさんは私が絶対に日本人だと確信して、日本語通訳の仕事を紹介してくれました。
わたしは本当にラッキーですが、こんなことも普通にあります!
エアーズロックは住みやすい?
住めば都!という言葉がピッタリですね。
どんな所でも、住んでみるとそれなりに良い所もあるんです。
一生住み続けたいと思える場所かどうかはその人次第ですが、一度は訪れてみてもいい場所だと私個人的には思ってます。
スタッフもエアーズロックリゾート内のホテルの施設、バー、レストラン、テニスコートにプールと使えます。
砂漠のリゾート地に住んでいる感覚ですね。
物価
めちゃくちゃ高いです!!
よく考えてみてください、砂漠の真ん中ですよ。
一番近いとなり町、アリススプリングまで片道、車で4時間です。
そしてここにはたった一つしかスーパーマーケットはありません。
ここで出会った日本人の友達と日本食を作ることがありましたが、もうそれはそれはご馳走でした!
気候
とても乾燥しています。
飛行機でダーウィンから来たんですが、飛行機を降りた瞬間、この土地の空気に触れた瞬間にわたしの肌のモイスチャーが一瞬でカラッカラになるのを感じるくらいです!!
嘘じゃないですよ!誇張表現でもないですよ!本当に感じたんです。パリパリパリって。
家
わたしが住んでいたのはシングルスタッフのドミトリーという建物、二人部屋。
キッチンとトイレは反対側の二人部屋と共用されていて4人でシェアしている建物です。
カップルの人が住むこともあるし、他人同士でシェアする形ですね。
雇われている会社が保有する家に住むことになるので、星のガイドをする会社の家は4人で部屋をシェアする形の一軒家のような家でした。わたしは二人部屋にもともと住んでいたので、そのまま移動はしませんでした。
家賃はいくらか覚えていませんが、お給料から天引きされるという形でした。
エアーズロック滞在記・忘れられない体験レポ
ここでの体験も日本では体験できない素敵なものでした。
観光シーズンの冬の時期は昼間は暑く、早朝と夜はとっても寒くなるので暑さと寒さに対応できる服装が必要ですね。
何も知らずにエアーズロックへ来たわたしはブリスベンの友達に連絡をとり、ブランケットを送ってもらえるようにお願いしました。夜が本当に寒かったです。
ミルキーウェイ
ここでもう一回、本当に感動したんです!
ずっと一年に一回だけ空に架かる橋だと信じてたんですから!
わたしの実家がある神奈川県では7月7日はほとんど雨だったし、普段も星空なんて全然みえませんでした。
だから、エアーズロックでみた星たちは本当にキレイで、毎日ここにいつもあった!ってことに本当に驚いたんです。
エアーズロックへ訪れる機会があったら是非星空をご覧になってください。
ラクダ!
もともとラクダはオーストラリアにはいませんでした!
この砂漠気候の土地の開発をするために、どうやって作業を進めたらいいかと考えた所、ラクダを使おう!ということになって、ラクダさんがここオーストラリアにやってきて、いまでは野生化してたくさん生息しているんです。
ラクダさん毎日会ってたけど、ラクダに乗り忘れてしまいました!
今度行ったら、是非とも乗ってみたいです。
赤土・乾燥・そしてバカでかい岩
土の色が見えますか?
赤いんですよ、こういう風に。
草木もそんなに高くないのが見えますか?
色もちょっと褪せていますよね。深緑って感じで。
雨量が一年にそんなに無い、乾燥した土地なので、こうなるんですね。
蚊がいなくて良いですが、ハエが大量にいるんですよ。
砂漠地帯で環境も汚れてないから、空気もキレイで何処で何の写真をとっても天才か!って思えるような写真が撮れちゃいますよ!
もう登山は出来ません。
2019年10月26日より登山禁止になりました。
わたしがエアーズロックに住んでいたのは2005年だったので、まだエアーズロックの登山が許可されていた頃ですが、一度も登ったことはありませんでした。10回以上はエアーズロックの周りを歩きましたけど。。。。
見てください!けっこう傾斜が激しいでしょ?
滑って落ちたり、何故か心臓発作を起こして亡くなった方も多いんです。
原住民の方からしたらエアーズロックはとっても神聖な場所で登るところじゃないそうです。
もしまた行くことがあったら、ヘリコプターツアーであの大きな岩の上の景色はどうなのか?見て見たいと思います。
エアーズロックで人生初の手術を受けた
痛い!足の裏側のモモが痛い!そう思った朝だったので、
職場に電話して今日は休みたい!って言ったのに忙しいから働いてくれ!だって。
じゃー、今日は働くかわりにメディカルセンターに予約をとってもらい、仕事後に行ってきました。
医者:これはすぐに手術しないと! ここに、横になって、これはすぐに切らないと!
私:えっ??
この場ですぐに処置しないといけない!
麻酔をかけて炎症部分を切って膿を出すということになったんですね。
足の裏のモモのところを切って膿をだしたんですが、数日後もすぐに同じことが起こり、数日間も抗生剤を点滴で打つことになり、常に針を手に付けたまま通院することになりました。
仕事はもちろん出来ません。
仕事契約はパートタイムだったので、病気になってもお給料がもらえたのは不幸中の幸いでした!
実際の裏話
英語力ほぼゼロの私は、はっきり言って医者が何を言っているのか、このときはほとんと分からず、
手術? 切るの? え? 麻酔きいてないよ? まだ痛いよ!って感じでした。( ̄▽ ̄;)
とにかく医者を信じて何が自分に起こっているのか何にも分からないままでした。
毎日モモ裏のガーゼも替えに行って、新しいものに変えてもらったり、本当にお世話になりました。
そうそう、医者といってもジーンズにTシャツを着たお兄さん。
その時にいた看護師さんもおなじ感じの男の人でした。
エアーズロックに住んだ感想・結論
エアーズロックでの生活は砂漠での生活はこういうものかな?と感じる生活。
砂漠気候で水っ気が全然なく日中はとっても暖かいのに早朝と夜はすごく寒くなる。
とってもたくさんの爬虫類が生存していて、蠍(サソリ)もいるので夜は要注意です。
一番厄介だったのはゲジゲジ虫 (センタピー)ですね。
家の中にも入って来れるし、靴を外においておく習慣のある私は靴の中をチェックしないと、このゲジゲジ虫に刺されてしまう可能性も大!!
刺されると、とっても痛いそうです。刺されなくて良かったぁ。
見た事のない花や木もたくさん。
こんなに乾燥した所にも、こんなに美しい花。色がとっても強いですよね!
一日で夏と冬を両方感じることができる気候、
景色は見える限りまっ平という地平線、
雨は、空からバケツで水が落ちてくる。
日本で暮らしていた私にはありえない日常生活でした。
雨はこの土地には重要な水でここに住んでる動物、爬虫類にもそれはそれは大切な水なんです。
ガイドさんに聞いたことを覚えてます。
水溜まりの中にいるカエルのような生物のことです!
この生物はずーっと雨が降るその時を、この乾いた地面でずっと待っていた。
目が良くなりそうです。
どこまでも、どこまでも地球は歩いて行けそうな景色。
エアーズロックリゾートでの生活は日本の友達にもお勧めしたいです。
ホテル、スーパーマーケット、メディカルセンター、郵便局、必要な施設は揃ってます。
移動手段なら、空港もあるし、長距離バスも出ている。
運転できるならアウトバックのロードトリップもいい思い出になるでしょう。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
どうでしたか? 私の経験から見えるエアーズロックの感想は?
もし機会がありましたら、どうぞ観光に行ってもらいたいと思います。
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